NVIDIAと日本が協力してAIの研究開発を推進

13 7月 2024
NVIDIA and Japan Collaborate to Drive AI Research and Development

日本は数千のNVIDIA H200 Tensor Core GPUをAI Bridging Cloud Infrastructure 3.0(ABCI 3.0)に統合することで、AIの研究開発能力を大幅に充実させる予定です。国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)を中心に進められるこの取り組みは、日本の生成AIの研究開発を前進させることを目指しています。

ABCI 3.0は、AI能力を強化し技術独立性を促進するために設計された日本の大規模なオープンAIコンピューティングインフラの最新バージョンです。AISTとそのビジネス子会社であるAISTソリューションズ、およびシステムインテグレーターとしてのヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)がこのプロジェクトをリードしています。この取り組みは、日本経済産業省(METI)が経済保障基金を通じて後援しており、これは計算リソースとクラウドAIコンピューティングに10億ドルを超える投資の一環です。

NVIDIAのプロジェクトへの参加は非常に重要です。同社は生成AI、ロボティクス、および量子コンピューティングの研究サポートを約束するだけでなく、AIスタートアップへの投資もコミットメントしており、包括的な製品サポート、トレーニング、教育も提供します。

東京近郊の柏市に位置するABCI 3.0スーパーコンピュータは、統合NVIDIA H200 GPUとHPE Cray XDシステム、NVIDIA Quantum-2 InfiniBandネットワーキングを搭載します。このセットアップにより、計算能力6 AI exaflopsと一般計算能力向けの410倍精度ペタflopsを提供し、無類のパフォーマンスと効率を実現します。Quantum-2 InfiniBandプラットフォームはノード間の高速かつ低遅延通信を提供し、集中的なAIワークロードや大規模データセットの管理に不可欠です。

NVIDIA H200 GPUは画期的なコンポーネントで、140ギガバイト以上のHBM3eメモリを秒間4.8テラバイトで特徴としています。これにより、生成AIや大規模言語モデルの加速が大幅に向上し、エネルギー効率が向上し総所有コストが低下します。

このAIスーパーコンピュータの開発への補助金により、日本は世界のAI分野でのリーダーとしての地位を確立し、次世代AI技術の開発にかかる時間とコストを削減しようとしています。NVIDIAと日本の協力関係は、AIの研究開発を推進し、膨大な量のデータを実用的なインテリジェンスに変換する共通のビジョンを実証しています。

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